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日仏アソシーションAssociation Franco-Japonaise


by takibifrance
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在フランス日本国大使館の一斉通報(INSIDE Integrated Notify Support In Disaster & Emergency)から抜粋・・・・

 

2016年1月29日
在フランス日本国大使館より

今般、外務省から「中南米地域におけるジカ熱の発生(妊娠予定及び妊婦の方は特にご注意ください。)(その2)」が発出されましたので、ご連絡いたします。

中南米へ渡航予定の方、また、フランス領グアドループ、サン・マルタン、ギアナ、マルティニークでもジカ熱の感染例が報告されていますので、ご注意ください。

下記情報掲載リンク先:http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2016C029

1.蚊媒介の感染症(ジカ熱、デング熱及びチクングニア熱)
の発生

(1)2015年5月以降、ブラジルをはじめとする中南米地域においてジカ熱の発生が報告されています。現在、ブラジルの21州で感染が確認されているほか、世界保健機構(WHO)によれば、コロンビア、スリナム、エルサルバドル、グアテマラ、パラグアイ、メキシコ、ベネズエラ、パナマ、ホンジュラス、プエルトリコ、ハイチ、ボリビア、バルバドス、エクアドル、ガイアナ、フランス領(グアドループ、サン・マルタン、ギアナ、マルティニーク)等において、ジカ熱の感染例が報告されています。

(2)2015年11月28日、ブラジル保健省は、妊娠中のジカ熱感染と胎児の小頭症に関連が見られることを発表しました。同省によれば、2015年10月から2016年第2週までに同国内で3,893例の小頭症児が報告されているとのことです。ジカ熱と小頭症の関係については、現在も引き続き研究が行われていますが、詳細な調査結果が得られるまでは、特に妊娠中の方又は妊娠を予定している方は、流行国、地域への渡航・滞在を可能な限り控えるよう、十分注意して下さい。やむを得ず渡航・滞在する場合には、在ブラジル日本国大使館等からの最新の関連情報を入手するとともに、蚊に刺されないようにするなど以下3を参考に十分な感染予防に努めてください。
(参考)
 なお、中南米地域では、ジカ熱と同様に、蚊を媒介とした感染症であるデング熱やチクングニア熱の発生も毎年報告されています。ブラジル保健省が発表した、2015年から2016年1月2日までのブラジル全土でのデング熱感染者は1,649,008人、その内デング重症型が1,569人、死者が863人となっています。デング熱は、中南米地域において高温多湿になる夏季(1月から5月にかけて)に流行の最盛期を迎えますが、今シーズンのブラジルでは、例年よりも早い10月~11月と早期に感染者数の増加が始まっており、このような年はデング熱の流行年となる傾向にあることから、特に注意が必要です。ついては、ジカ熱、デング熱及びチクングニア熱といった蚊媒介感染症について十分な感染予防に心がけてください。

2.ジカ熱について

(1)感染源
 ジカウイルスによる感染症で、ウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。感染した人を蚊が刺すと、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊に人が刺されると感染する可能性があります。

(2)症状
 ジカウイルスを保有した蚊に刺されて感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は3~12日で、およそ2割の人に発症します。発症すると軽度の発熱(38.5℃)、頭痛、関節痛、筋肉痛、班丘疹、疲労感、倦怠感などを呈しますが、一般的にデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。
 
(3)治療方法
 現在、ジカ熱、デング熱及びチクングニア熱には特有の薬がなく、対症療法が行われます。デング熱では、血小板が低下し、出血を起こしやすくなるので、デング熱でないことが確認されるまでは、血小板の働きを弱める作用を持つアスピリンやイブプロフェンなどのNSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛剤の使用を避け、アセトアミノフェン(パラセタモール)を使用してください。ジカ熱、デング熱及びチクングニア熱が流行している地域で蚊に刺されて発熱が続く、または発熱後に発疹が出たなど、ジカ熱、デング熱及びチクングニア熱を疑う症状が現れた場合には、医療機関への受診をお勧めします。
 
(4)予防
 ジカ熱、デング熱及びチクングニア熱には有効なワクチンもなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。これらの感染症の発生地域に旅行を予定されている方、1月~5月にかけて蚊の繁殖が最盛期を迎えますので、次の点に十分注意の上、感染の予防に努めてください。

●外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。
●室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
●規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
●突然の高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、発疹等が現れた場合には、デング熱を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。
●なお、蚊の繁殖を防ぐために、タイヤ、バケツ、おもちゃ、ペットの餌皿等を屋外放置しない、植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。

(参考)
 ○厚生労働省HP(ジカ熱について)
 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
 ○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5367
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
           (携帯版)  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp

# by takibifrance | 2016-01-30 18:10 | 【仏日本大使館メルマガ】